60年代のスピナー的フライング・カー BY 山本よしふみ
 
 米国のスワンソン氏がギフトとして贈ってくれたのが、今回ご紹介する「FORD LEVA CAR」であります。
 プラモデルです。
 このキット、たぶん、本邦初公開というコトになるのではないでしょうか。こんなプラモもあったワケです、かつては。


 FORD社のコンセプト・カーです。
 それをプラモにしたワケですが・・ 当時、売れたのかしら?
 しかし、今、これを見ると、飛ぶ飛ばないはともかくも、形がいいですねぇ!
 ツートーンの色使いも素敵です。ほのぼのとした「未来」が提示されていて清々しいような気分にもなりますねぇ。
「未来」に大いなる希望があった時代、というのは、やはりいいなぁ、と思います。
 これが60年代初頭。80年代初頭ではBLADERUNNEに見るように大いなる「希望」というワケにはいかなくなります。
 僅か20年にして、未来の景観がガラガラと変形して行ったワケですね・・・

 
 当時のTVアニメに「宇宙家族」-(ちょっとタイトルを失念・宇宙家族ロビンソンじゃないよ)というのがありましたね。
このFORDのLEVA CAR に良く煮た形の一人乗りの乗物が出てきます。
この形は当時の「未来的」なものの集約です。曲線の多用、丸いウインドウ・・ 線の単純さ・・
 その単純な線が素敵で、あります。複雑にする必然がない時代だったんですね。BLADERUNNERの時代は、複雑にせざるをえなかったんでしょうね。複雑にするコトで説得性を持たせようとしたワケ。
 スピナーの形にしろ、デッカード・セダンのそれにしろ、複雑であります。車という基礎骨格は同じながらも、デコレーションの具合が相当に違います。
 スピナーと、このFORD LEVA CAR。
 時代の変容がこんな所にも垣間見られて、ちょっと興味深いですね。