仁義なきポスター・コレクション
BY 武田真和
part.2

今回、紹介するのは、企業とのタイアップポスターです。マニアな方々には「企業モノ」などと呼ばれて珍重されています。
ポスターの一番下に、The National College Preview presented by Schlitz と書かれてお
ります。
おそらく1982年6月の全米公開に先だって国立大学で行われた、シュリッツ社(アメリカのビールメーカー)提供のプレビュー(試写会)の告知のためのポスターなのでしょう。
よって印刷枚数はそう多くないと思われます。
体育館とか講堂とかで上映したのでしょうかね・・(シュリッツ・ビールで一杯やりながら、なんてことはないか)。
非常にシンプルなデザインですよね。
過剰な部分がなく、一体なんの映画かも解らないミステリアス・・・
ただただ、ハリソン・フオード主演のブレードランナーというだけ!!
ポスターの概念を{シゲシゲと眺め入るようなものではなく、一瞥にして決するようなモノと位置づければ・・}なるほど、このシンプルさの裏に隠された理論あるマーケッティングの巧みさが透けて見えてきますね。
このポスターの場合、訴えたいのはリドリー監督でもSFでもなく、お客の動員は一重にハリソンさんなのだと直線的に言うておる次第・・

周防正行監督の「Shall we ダンス?」が米国上映された時、米国側が製作したポスターに衝撃を受けたと周防氏が語っていましたが、このブレラン・ポスターも、まさにそうですね。
ちなみに「Shall we ダンス?」のポスターはダンサーの足先のみが描かれいるだけでした。