アンドロイドハンター

By MASAKAZU TAKEDA
 そもそものはじまりは、例によって東京の"情報屋"マキノくんのメールだった。
 話は去年(2000年)の夏にまでさかのぼる。
「ブレードゾーン、見ました? デッカードのフィギュアでるみたいですよ」

 ブレードゾーンというのはアメリカの有名なブレランのファンサイトで、いろんな記事やニュースがのっている。わたしはいまひとつ好きではないが貴重な情報も多い。

 早速行ってみると、TOYSYNDICATE.COMなるところで注文を受け付けているという紹介記事だった。
 早速そちらへリンクでとんでみたら、
「10月中旬発売! $149.95! 」
 とあるではないか。
 日本への送料が$38.95というのが、ちと高いと思うが・・ 
・完全限定生産
・12インチアクションフィギュア
・精緻に再現された頭部
・卓越した可動関節
・金属製銃
・実際に機能する衣服
・ホルスター
・特製箱入り
・日本での価格14800円
 なんてことがかいてあって、とってもソソル。
 思わずオーダーしてしまった。
 支払いはクレジットカードによる前払いとある。
 合計$188.90・・・ 日本円にして2万円くらい。
 ずいぶん先にカネとるんだなあと思ったが、きっと資金がなくて、集まったカネでつくるんだろうなあ・・ と推測。

 この「日本限定発売」(ごていねいにこのサイトの画像のなかにわざわざ漢字でもそうかいてある)だというフィギュア、当然ながら(?)無版権である。だから商品名も「アンドロイド ハンター」だ。
 しかし、日本製というのはかなりあやしい。あの映画のふんいきにあわせたジョークであると私はおもうけど。
 以前紹介したブレードランナーの海賊盤サントラCDが「ルーマニア製」をうたってるように(実際は米国製らしい)無版権ゆえに生産国をあいまいにしたいのかも。
 あるいは、実際に日本人や日本の会社がかかわっている可能性もあるけれど・・・。

 ともあれ、オーダーを終えて、あとは10月を待つばかりとなった。
 ところが・・・
 10月中旬になっても、来るはずの出荷通知メールがまったくこない。
「むむむ・・・ネットによる詐欺か?」

 実はブレラン好きな仲間にふれまわったので私の他にも何人かオーダーしていた。
「こないねえ」「だいじょうぶかなあ」みんな不安そうなメールを送ってくる。
 そのうち、TOYSYNDICATE.COMの文章がさりげなく「出荷は11月中旬」に変えられているのに気づいた。
「だいじょうぶかよぉ。トイシンジケートぉ」
 みんな不安がいっそう増した。

 不安は的中した。
 その後、「出荷は11月」→「出荷は12月」→「出荷は2001年1月」とさりげなく書き換えられ、そのたびに私達は落胆した。
「もうだめかな」
「いや、きっと、ものがものだけに手間がかかるからおくれてるんだよ、きっと」
 ファンというのは、いたいけである。純情である。

 そんな純情はふみにじられてしまうのか・・・ と思った今月(2001年2月)はじめ、静岡のオーハシ氏からメール。
 新たな動きがあったという。
 TOYSYNDICATE.COMに「実物」の写真がアップされたのだ。
 しかも2月になっても「出荷は2001年1月」のまま。$149.95から$169.95に値上がりするので、今オーダーすれば$149.95なんてこともかいてある。

 出荷は近いのか? あるいはさらに詐欺の被害者をふやそうとしているのか?
 フアンは不安でイッパイで夜も眠れない・・・
 が、不安は一気に解消した!
 ホームページ上で「2月9日出荷開始」と書き換えられたのと同時、出荷通知メールが届いた。

 そして・・・・・
キタキタキタキタきましたよ〜!
 ついにブツが!
 高い送料だけあってエアメイル特急便でとても早かった。
(個別番号がついてるので出荷から到着までネットのUNITED STATESPOSTAL SERVICEの画面で荷物を追跡できるのでうれしかった)
_________
さて では紹介いたしましょう (^^)
あれこれ文章で書くより画像で見ていただきましょうね。
「百聞は一見にしかず」

右は、早速、送られた箱を開けた所です。この瞬間っていつもドキドキワクワクしますよね。とくに海外からの荷物は壊れてやしないかと・・ 心配しながら開封するのでドキドキが倍増してます。
左写真の通り、ちゃんとりっぱな印刷された箱に入っています。
ちょっとメディコム風?
足が箱に固定され、ブラスターも出荷用に黒い針金入りのビニールひもで手に固定されています。
箱裏面には、EACH FIGURE HANDCRAFTED BY MASTER OZAWA、とあるんですが、マスターオザワ、ってどなたでしょうか?
なかなかシンプルでこれはこれでかっこいい箱です。
無版権ゆえ、映画の写真など使えないということを逆手にとっているわけだ。
でもケナーのスターウォーズの商品の箱みたいな映画の雰囲気たっぷりのものも欲しい。自分でつくろうか・・・・。
「人形は顔が命」
うーん。デッカード(ハリソン・フォード)に似てるといえば似てるし、似てないといえば似てないし・・・まあクルーカット(短髪)は表現が難しいですよね。私は合格点をあげたいですが・・・みなさんの評価は?
ブラスターは金属製。ホワイトメタルか?
ちゃんと透明こはくグリップなのがえらい。
プロポーションや細部はドッペルゲンガー社のガレージキットをコピーしたようで、欠点もそのままひきついでいるが、まあいいんではないでしょうか。
金属製ということをアピールしたいのか、塗装なしだが、銀色の部分を残すところは残して黒く塗ったらかっこよさそう。
グリップ部の黒いものは移送用のビニールテープ。
なかなか出来はイイです

衣装にはすべて「MADE IN CHINA」のシールが貼ってあります。アメリカなり日本なりで企画され、中国で委託縫製されたものか。
ちなみに塩ビ製(?)頭部も中国で生産・塗装されたと私は思ってます。
衣装は全般に劇中のものをよくコピーしていると思います。
もちろん資料不足かなと思うところもあれこれあり、たとえばシャツの柄などがちょっといまいちかなとか・・。
でもコートのえりがコーデュロイになっていたり随所にこだわりがみられるし、コートの中にちゃんとジャケットを着ているのもえらい。

それにしても、こんなものをつくろうとおもった人間はたくさんいただろうし、カスタム・フィギュアとして個人がつくったものはいろいろあったけれど、あくまでも個人によるほんの少数の手作りだった。
実際に商品としてある程度の数をつくるのは大変だっただろうと思う。今回、初回生産は1500体だという話です。次回は未定のようですから、さあ、まだまにあう。
欲しい人はいそげ!
細部もこってます

ベルトには塩ビ製(?)のブラスター用のホルスターもちゃんとついてます。劇中では革製なので、自分で革っぽく塗装しようかな。
現在(2/26現在)のTOYSYNDICATE.COMの該当ページです。価格が$169.95にあがってますが注文はまだ可能なようです。
http://store.yahoo.com/toysyndicate/anhun12japcu.html
靴下と靴。けっこうこまかいつくり
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