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リッケンバッカー、というギターのメーカーがある。
創業は1931年というから、かなり古い。
ギターの、とりわけエレクトリック・ギターのメーカーとしては、フェンダーやテレキャスターといった社と共に、ギター小僧の垂涎のマトたる会社である。
ジョン・レノンが愛用したお馴染みの黒いボディのやつはとりわけ有名だ。
これはリッケンバッカーが1台のみジョン用に作ったものだけど、今は、この類似な復刻モデルが20万円くらいで、買える。
ムロン、私は持ってない。
ジョンのギターの品番は、325/12という。
これが1964年の話。
今を去る37年前の話。
されど、そのギターの固有なカタチは、今もって復刻が繰り返される通り、古さは微塵もない。
微細仔細には変更が年々あるのだけれど、本質としてのカタチは今も昔もかわらない。
それはテレキャスターやフェンダーといった老舗メーカーのものもそうで、ローリング・ストーンズの、今年で57歳になるキース・リチャーズはフェンダーの愛好者としてツトに著名だけど、彼がステージで主に使うのはフェンダーの1952年製の、ミカウバーっていう通称を持つギターであったりスル。
1952年ってコトは、これは49年も前の製品なのだけど、バリバリの現役、かつ、老いたる風合いは皆目ないのである。
だから、40数年前のギターの雑誌も、今のギター雑誌も、人たる顔ぶれは変わるけれど、ギターそのものはカタチ変わらず時代に関係なく、という感じになっちゃってる。
コンピュータというカタチが今後どのように変貌していくのか、コレは皆目判らないけど、まぁ、ギターのように普遍なモノと化すまでには、まだまだ時間がかかるんだろうね、きっと。
テレキャスターとリッケンバッカーに、ちょっと面白いギターがあるので、今回はそれらを紹介しようか。
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左の写真。
これは1968年製のテレキャスター。
時の「フラワー・ムーヴメント」を反映した作品で、その名も「ブルー・フラワー」という。
ベトナム戦に辟易しつつ、ドラッグ・ロック・ピースの三種の神器でもって何とか鬱憤うっちゃってた時代を象徴する、そのアイコンとしての「フラワー」だ。
長髪とジーンズであれば共通認識を持つ仲間と見なされたであろう時代の華やかな産物だ。
こなた、右なるは、リッケンバッカーの製品。
通称「ライトショウ」。
1970年作品で正しくは331Burgundygloという名なのだけど・・ これがトランスルーセントなクリア・ボディだ。
クリアというよりトランスルーセントな半透けだ。
おまけに、弦を弾けば、連動して、このクリアボディ内に仕込まれた複数の赤青黄緑の豆球が目映くもキララと光を放つのだから・・ なかなか、シュゴイ。
今の眼で眺めても、これはなかなかイイ。
ただ、これにかつて触れたコトのある私の知人でガッコの先生の某氏にいわせると、どうも、ノイズが入るそうである。
弦の音源と豆球とが同じ回路設計なので、弦つまびくために豆球は発光するけれど、ジジッ、プツプツッ、豆球が点燈するたびノイズがアンプから出てくるらしい・・・・。
ただ、まぁ、そんなコタァお構いなしにバーズ(The BYRDS)辺りはステージで、これで、「エイト・マイルズ・ハイ」なんかを弾きまくってたんだ、ナ・・・。
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60年代末から70年代の初頭に青春を送ったであろうアップル・コンピューターのS・ジョブスさんのアイデンティテイの基幹部には、たぶん、これら時代の抽出物の残照が、あの時代の反抗心に満ちた尖鋭で昂揚とした気分と共に、ムロン、そこで奏でられたであろうロック・ミュージック共々に、今もって(引きずるように)あるんだろうなぁ、と愚行する。
デザインというのは、部分において、やはり、時代の気分といった領域から染み出してくるんだろうね。
通過した時代の、その上質と思い込んだナニモノかを何かのカタチで再生させるんだ。
そして、往々にして、こういう場合、良いなと思ったモノはある種の悩ましさというか、ある種の色気を醸すものなんだ・・ ギターの、普遍な、随所に見られる曲線のように。
今、アップルのシネマ・ディスプレーとG4がスリープ状態の時に見せる、電源スイッチの、蛍光燈っぽい光点の、連動した、その明暗明暗繰り返す様子を眺めると、感性豊かで過敏であったろう10代の頃のS・ジョブスが身を置いた60年代末〜70年代初頭の、彼の眼に映じた「良きカタチが放つ空気」みたいなモノがものの見事、ここに再現昇華されてるってコトに、気づかされるんだ。
わたし達人間というのは、ひょっとして、ギターのような普遍を求めつつも、「あの時できなかったコトを今やってる・・」のかもしれない、な。
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デザイン面で何かと話題となるアップルの製品と例えばSONYのバイオ辺りを較べると、両者共によくよく練られたデザインであるコトは誰でもが判るコトなんだけど・・ 強いてココにあげるなら、アップルのそれには音楽に通じるようなリズムとメロディがあると思われるんだ。
カタチの根底にミュージックが感じられるんだね。
SONYには、良くも悪くもそれがない。
良く出来て、良くまとまってはいても、ムロンに性能もバツグンなれども、カタチ自身が奏でてるモノがないよう見えるんだ。
音楽というものが個に根差していると仮定し、それを基点にアップルとSONYの概略としてのデザインを見較べたら、どうも、やはり、アップルのそれからはロック系のリズムが鳴ってるんだけど、SONYはシ〜ンとしちゃってる気配あり、とワタシはまぁ勝手に解釈してるんだ、今。
個性的な商品群を構成しつつもSONYには「個」のフィーリングが感じられないんだ。
ソーテックという、ちょっと前まで二流で、今も二流かもしんない会社のコンピュータ達をカタログで眺めると、意外や、このメーカーのPC共は、鳴ってるよ。
ワタシ好みでないJ-Popみたいなチャラチャラした軽い感じなんだけど、ともあれ、意外や、このメーカーの製品のカタチには音楽があるね。
この点、少しだけソーテックを評価しちゃう。この事象、例のiMacの物真似以降に出て来たんだけど、ある種の居直りがこのメーカーをして野太い(でもチャラチャラな)リズムを刻ませるに足るスピリッツを育んだのかもしんないな。 |
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