プライベート・ガンダム
 田舎の、一人の青年が、コツコツ、7年かけて、Zガンダムを作った・・
 仕事もやめ、貯えつぎ込み、ひたすら、完成を目標にコツコツ、シコシコ。
 その大きさゆえ、ガンダムは自宅の庭、屋外にて作業が進められた。
 足廻りには油圧シリンダーも仕込まれ、足は動く。
 身の丈は7メートル。
 否応もなく、めだつ。
 新聞で取り上げられ、雑誌で取り上げられ、周辺はにぎやかとなった。
 製作者はこれを町に寄贈した。
 久米町という。
 くめちょう、と読む。
 津山の西、静かな、農家がポロポロ点在するきりの、ささやかな町(ちょう)である。
 町は大英断、このガンダムの格納に700万強の予算を出した。
 今、道の駅「久米の里」の、これはメダマである。
 写真のごとし。
 コクピットに座りたい方々が長蛇の列をなす。
 撮影日は雨だったけれど、雨粒に人は動じる気配もない。
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 地方の、それも「ド」がつくホドの田舎である。
 周辺を山に囲まれ、山菜が取れる程度の・・ 場所である。
 そこにガンダムがあるコトの不思議に、思わず微笑みたくなる・・
 一人の無名な青年のコツコツシコシコの奮闘がすごい。
 その
成果を馬鹿げたコトととらず、予算費やしキチリとしたシャッター付き格納庫を作った町に感心する。
 この手の作り物に関しての不見識が、しかも、この町にはない。
 創通エージェンシーの版権の所在をハッキリ明示した上で、何枚ものパネルによって、Zガンダムの説明が記されている。10項目の質問という形で製作者の声を反映させてもいる。
 されど、コトさらに大声でガンダムあります、とのたまう次第でなく、謙虚さを保ち、むしろ悠然と構えて展示させている・・

 ガンダム世代に属さない私は、ガンダムに直接の興味も情熱もないけれど、一人の男がモクモクタンタン、これを作ったコトには感嘆する。
 その熱情の放射と持続をうらやましく思う。
 ナマで見ると、ガンダムは極めて精緻に構築されているコトが判る。
 たった一人の男がこれを作ったというコトが、嬉しい。
 一歩誤またれば、村のキジルシというコトになっていたやもしれぬ・・
 そうならず、こうして総身7メートルの製作物に人が群れているトコロがまた嬉しい。
 狂人でなく、強靱な『やる気』が、この場合もまた、結局は人を惹きつけているのかもしれない。
 人間というのは面白いもんだ。
 きっと誰にだって、こういった可能性はあるには違いないんだ。
 それを発揮するか、しないか・・ 
 可能
からを抜いて、可能たらしめるかどうか・・
 そこなんだね。
 何事も、おそらく。

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岡山県久米郡久米町のH.P
http://www.town.kume.okayama.jp/
道の駅「久米の里」のH.P
http://www.town.kume.okayama.jp/gundam/top.htm
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