ファービー・クリスマス・バージョン
 ファービーのクリスマス限定バージョンを入手した。
 全国的に品薄で入手難マチガイないというコトであるから、事前に、姑息に、関係方面に、背後から、手を伸ばし・・ 発売日にイチハヤク、確保した。
(ありがとうね、Fちゃん・)
 きっと、クリスマスのスペシャル・バージョンゆえ、それらしいセリフや歌が内蔵されているに違いないと睨み、実のトコロは少し、楽しみにしてもいたのだが・・
 外見はまぁ予想通りで合格なれど、中身は通常のファービーと同じで、あった。
 お馴染みの数々のおかしなセリフと歌、である。
 ファービーのコトを飽きさせない大きな理由であろうと思われる、あのセリフもそのままである。
 すなわち・・
「つまんな〜い」
 でアル。
右がクリスマス限定版
左はノーマルタイプ
 サンタクロースに扮したファービーに、一声、そう云われると、なんか遊んでやらねばナランような、ちょっとシャクだけど、そうせざるを得ない心理になっちゃって、結局、背中をさすってやったり、ナデナデしてやったりするワケだ・・・・・ いい歳のオトコがぁ。
 この一言を内蔵させたファービーの開発者は、この一点において賞に価する存在である。
 人の心理の脆弱な部分のコトをよ〜く研究なさっていらっしゃる。
 コトバと歌のレパートリーは予想以上に少ないのだけれども、この「つまんな〜い」を、巧妙に、ある瞬間に、発声させるようプログラムさせているがために、ファービーは人気者足り得たのだと思われる。
 お判りかな? この心理の彩を・・
 キミが誰かとデートしているとして、石畳の公園をユックリと肩並べて歩いているとして、結構いい具合にコトが運んでるぜ、なんて思ってる刹那に・・ もし、相手からフッと、
「つまんな〜い」
 と言われたらどうか・・
 えっ? てなもんでしょう、キミも。
 ドキッ! てなもんでしょう、キミだって。
 ここでっせ。
 ファービーちゃんの魅力は。

 ちなみに、ご存じとは思うが、二対のファービーで会話させるのは、面白い。
 双方共々、一度お腹をさすり、次いで背をさすって、対面に置いてやると、
「キミ 唄って」
 とカケアイして、キラキラ星の一節を歌いだす。
 対面させると、電池がなくなるまで歌い、話し続けるというのは嘘である。
 ある程度に饗宴が進むと、きまって、どちらかが、
「ボク、ねむ〜い」
 と、やらかし、グーガーとイビキをかきだす。
 すると相方も、イビキをかきだし、やがて、お互い眼を閉じて、お見事、電源が切れるような仕組みになっている。
 この点もなかなかリッパなオモチャであるな、ファービーは。

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