あと34日で……
 某夜。
 3時前の刻限にムックリ起きだし、複数の知人にメールを書いた。
 眼の前に、左図にあるiMac風の時計を置いてだ。
 これは2000年カウントダウン時計である。
 液晶面に、西暦2000年までアト何日だと数字が大きく出て、その周辺に温度、日付、時刻といった諸々が配置されている。
iMacに似せたものの、カタチは悪い。
 この日、亡くなった叔父の葬儀に出て、いささかくたびれ、早い時間から寝てしまったのだけど、いざ、夜中に眼が醒めてしまうと、今度は眠れない。
 そこでと思いつき、複数の友人宛に、亡くなった叔父のコトを書く気になった。
 愛すべき叔父で、影響されるコト大だった人である。
 その彼の片鱗を少し知人らにもお裾分けしてもイイだろうと、書く気になった。

 カウントダウン時計が眼前にある。
 37という数字が大きく出ている。
 この数字を導入部に持ってきて、書き始める。

 2000年を目前に叔父は逝ったという意味のコトを書き連ねはじめた・・
 ところが、21世紀までアト37日で逝った叔父という風に書いてしまっている。
 いうまでもなく21世紀は2001年からスタートする。
 どういう次第が働いたのかトンと判らないけれど、カウントダウン時計の37の数字に引っ張られ、知らず、頭の中で20世紀がアト37日という風に思い決めて書いてしまったようである。
 主題は叔父のコトゆえ、そのアヤドリとして世紀末を持ってきたワケだけれども、メールを受け取った優しい知人達はすぐさまにコチラの誤りを指摘してくれた。

 おやおや・・
 指摘されて気づき・・
 なんて単純なミスを犯したコトか、と苦笑してしまったけれど、書いてるさいちゅうには当然に21世紀はアト37日でやってくると思い決めていたようである。
 瞬時の思いマチガイというのは始末が悪い・・
 いっそ、不思議である。
 不思議というよりも空恐ろしい思いである。
 広義な意味での知覚に障害が発生したやも知れんぞと、自分を疑いたくなる。
 奇しくも今、卓上に本がある。
 ダニエル・キイスの「24人のビリー・ミリガン」
 その文庫版である。
 女友達がこの本を読んでいて、
「面白かったよ」
 との評である。
 ただ、彼女は、この本のコトを、
「24人のビル・ゲイツ」
 と言い間違えてしまった。
 呵々大笑。
 いっそ、そんなタイトルの本も読んでみたいなと…… 笑いつつ思ってしまった (^0^)

 アト34日で、今年も終わる。
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