虫害注意
最初にコレをバイト先で発見したのは去年あたりの事だったでしょうか。
とにかく、気がついた瞬間に顔がほころんで思わず笑ってしまったのでした。
知っておられる方達には別段珍しくも何ともないただのマークなのでしょうが、不幸にしてと言うか、それまで私はこんなモノがある事を全く知りませんでした。
その時の私同様、見た事がないと言われる方達に少し解説させていただきますと、コレはお菓子の箱についているマークです。
ただ、お店に陳列されている単体のお菓子についている事は少なく、主に10箱とか20箱とか、あるいはそれ以上がまとまって入っている大きなダンボール箱とかに印刷されている事がほとんどです。
すなわち、そういったお菓子がドンドコ搬入されてくる環境にいる人はほぼ毎回のように目にしているハズなんですね。
特定のお菓子メーカーのみが使用しているわけではないので、おそらく写植文字みたいにどこかにコレを提供している存在(○×協会とかいった)があるものと思われます。
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「虫なんて見るのも語るのもイヤだ」という方達には誠に申し訳ないのですが、とにかくカワイイ。
(^^)
発見時に一目で気に入ってしまいました。
逆版や表情等の微妙な違いが見られる事から、いくつかバリエーションがあるみたいですが、そのどれもがカワイイ。
何よりどこか悟ったような表情がバツグンにイイ。
「虫害注意」を警告していながら、全然危機感が感じられず、むしろのどかな雰囲気が漂っているのが何ともスバラシイ。
同時に掲載させていただいた「高温注意」や「われもの注意」「直射日光注意」等と比較してみてもわかるように、本来これらのマークは「してはイケナイ」「こうあってはイケナイ」という事をわかりやすく、これでもか、といかにも大げさかつ危険そうに描く事によって注意を喚起する事が唯一絶対の目的であるハズなのに、この緊張感の無さはどうでしょう。
是非デザイナーの方に製作意図をお聞きしたいものです。
きっと虫が大好きな方なんじゃないかしら。
私は虫が好きです。
とは言え、専門的な知識があるワケでもなく、せいぜい昔の子供向けの昆虫図鑑(最近の図鑑の類はすっかり高度な内容で侮れなくなってしまっていますが)程度の知識しか持ち合わせていないのがトホホな所ではありますが、それはさておき、まず浮かんだ疑問は、「コレはいったい、何の虫を象徴化したモノなんだろう」という事でした。
イモムシ状の体に二本の触角らしきモノ。
目や口はおそらく実物とははなはだしく違うであろう事は予測がつきますが、どうやらコレは何かの幼虫の様です。
しかもお菓子につく虫。
お菓子・・??
ハテ・・ ??
パッと見には蝶の幼虫っぽいのですが、蝶がお菓子を食い荒らすなんて話は聞いた事がありません。
お菓子、と言えば穀物を食べる虫、という事にもなりましょうが、これも頭に浮かぶのは小さな甲虫、すなわちゾウムシとかいった類であるので、ちょっと違う。
実は甲虫をマークにしたモノは別に存在するのです。
コレなら判ります。
おそらくカツオブシムシとかコクゾウムシとかをイメージしたモノなのでしょう。
ただ、コレではどちらかと言えば蛍にしか見えませんが・・・。
何よりカワイクない。
ダメです。(何が?)
他に虫害と言えばアリやゴキブリが思い当たりますが、それとも違いますね。
では、上記の小さな甲虫の幼虫なら?
よくは知りませんが、おそらくこいつらもイモムシ状なのではないでしょうか。
しかし、ここで問題が発生します。
実は今回掲載したモノは、すべてチョコレートの箱についていたモノなのです。
しかも、今まで見た感じではクッキーとかの穀類主体のお菓子の箱よりも、チョコレートの箱についている率の方が圧倒的に多いのです。
「チョコレートを食べるイモムシ状の虫とは何ぞや?」
ここで「ゲラン蜂の幼虫」と即答したソコのアナタ、今度一緒に飲みましょうね。
いや、違った、ここではモスラの着ぐるみを改造する話は置いといて。
もしかして・・・ バイト先ではお菓子の箱にしかついてないけど、本来は野菜とか果物の箱に印刷されるのが普通で、ただソレを流用しただけなのかもしれないなぁ・・・。
きっとそうだろう、そうに違いない・・・ さもなければ、デザイナーの方がたまたまいいかげんに「虫ったらコレだろ、コレ!」的に仕事の一環でやっつけで描きあげたモノ(なんて失礼な)の可能性も無くはない。
いいかげんな世界だろうしなぁ。(<意味不明)
そんな風に勝手に思いこんで、いつしか正体を追求する事も止めてしまっていたのです。
が。
つい先日全く関連の無い検索をしていた時に、偶然にも見つけてしまいました。
なんと。
いたんですね、チョコレートを食べる虫が。
それも正真正銘、
チョコレートにつくイモムシが!
その名は「
ノシメマダラメイガ
」。
羽根を広げても13〜16mmぐらいしかない小さな蛾。
その幼虫は10mm程度で、画像では触角こそ確認できないものの、ちゃんと白っぽいイモムシでした。
ザッとあげただけでも米、麦は言うに及ばず、即席メン、小豆、ピーナツ、干しブドウ、干しシイタケ、のり、カレールウ、七味、砂糖、きな粉等、まあ、実に強欲と言うかタフと言うか、身のまわりにある食品なら何でも食べるんちゃうかコイツは、という感じで、その中にキャンディと並んでしっかりと「チョコレート類」と明記されているではありませんか!
しかも菓子の袋やラーメンの袋をも食い破って入りこむ、というツワモノでした。
こいつだ、こいつに違いない!
嗚呼、いいかげん呼ばわりしたデザイナーさん、ゴメンナサイ。
私が無知でした。
多分一般的にはマイナーな虫でも、きっとお菓子業界や製造工場では超有名な害虫で、日夜この蛾と人知れず知恵を絞って格闘しておられる人もいるのでしょう・・
申し訳ない。
猛省します。
でも、もしこれが本当だったら、「蛾(成虫)の絵でもいいじゃん」とも言えますが。
(^^)
でも、それだと判りやすいけど、カワイクも面白くもない。
やっぱ、このアイコンはイモムシで正解。
うん。 (真実はどうあれ)
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