01年の秋
 秋です。
 いわゆる実りの秋。
 私の住まう所は、一頃は雄町米(おまちまい)で高名でしたけど、ドンドン宅地化されちゃって、タンボはもう僅かです。
 私が美しい少年だった頃にゃ、周辺どこを見廻しても、このシーズンは地が黄金に輝いて、稲の穂が風になびく様子を好もしく眺めてたり、あるいは、ボチボチ冬眠に入らねばいかんなと思ってるであろう蛇をタンボの端っこで見つけたりしては、級友らとソイツに石投げて、とにかくゼッタイ殺すんだと懸命に追いかけ廻してたりしたもんです。むろん、恐る恐るながらに・・。
 でも歳月が流れ、ハタと気づくと、見晴らしのよかった田園は消え、電柱がアチャコチャに立って線が張り巡らされ、民家が林立したラビリンスという感じな、どってコトのないただの町になってしまいました。
 それでも、35年くらい前の風情がある幾許かの箇所があるにはあります・・。
 遠方への旅もいいけれど、時に、そんなごく身近な場所を散策するのも、なにやら意味あり気。
 遠方への旅が遠心力で行くのなら、近隣の探訪は求心力で行っちゃうという感じですかな。
 土曜、あるいは日曜に、自分が住まう周辺を自転車で駆けてみましょうよ。
 大粒ではないけれど小さな宝石めいた空間のきらめきを拾うコトも出来まっせ、時に。
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秋といえば柿です
 私は吊し柿が嫌いです。
 納豆以上に嫌いです。
 柿そのものは大好きですけど、干した柿は、とにかく好みでありません。
 でも、そんな事実を知らない知人が渋柿を毎年くださいます。
 今年は特にたくさんくれました・・。
 まさか捨てちゃうワケにはいきませんからね、そこで我が母に依頼して、吊し柿を作ってもらう次第です。
 私自身はけっして食べはしないけれども、干され吊るされた柿の数珠つなぎを眺めるのは、それはそれで季節の風物として好もしいですね。
 通勤の途上、この季節になると民家の庭先やら2階のベランダや物干しなんぞに、干し柿が多々ブラ下がってるのを目撃するコトとなります。
 どう眺めても庭に柿がないお家にそうやって柿が吊るされているってコトは、やはり、もらったのでしょうね。実家が田舎で大きな柿の木があったりもするのでしょう。
 淡い色がやがて濃いものに変わった頃には・・ お正月だったりします。
 知らず、季節はめぐります。
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Yoshifumi Yamamoto 2001

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