ネコ・パブリッシングから「MTBエンスー講座」が刊行されたのは99年の9月末だ。
この本の81ページにて、マンガ家の田中むねよし氏が、氏所有の自転車を紹介しているのである。
 田中むねよし氏は、「tipo」や「プレーボーイ」誌などに連載を持つ、マニアティカルな車マンガであまりに高名だ。とりわけ、「tipo」に連載の「ボルト&ナッツ」は等身大の車マニアマンガとして白眉だろう。
     
____単行本は田中むねよし的自動車大図鑑・BOLTS and NATS! など多数
     

 さて、そのむねよし氏の自転車だ ……
 本のページをマンマ載せちゃおう。
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↑↑↑この本……
↓↓↓このイラスト…
(C)MUNEYOSHI TANAKA ネコパブリッシング刊 「NEKO MOOK 67 MTBエンスー講座」より
 う、何ていうか、一目見てスッカリ気にいっちゃったというか・・ ヨソの奥さんは綺麗に見えるというか、隣りの芝がダンコ良さげに見えちゃうというか、これはイイなぁと思ったワケ。
 むねよし氏は乗物をおいしく描ける数少ないマンガ家の1人です(きっぱり!)。
 その手にかかるや、自転車「カルチャー号」は、その良性なる部分を大いに引きだされ、それが誌上でキララと光るという次第。これを私は
「ムネピ〜・マジック」と勝手に云うてるんだけど、ムロン、粗悪が良品に化けるという意味ではなくって、イイものがさらにディフォルメを加えられてヨサがピカリと輝くという意味でありますよ、コレは。
 で、私は、この
「ムネピ〜・マジック」で描かれたトコロの氏自身所有な「カルチャー号」にすっかり魅了されてしまったのだ。
 3日に一度、「MTBエンスー講座」
ださいタイトルだなぁ___でも内容はMTBの歴史を俯瞰として眺めるコトが出来る良書だぞ!を取りだしては、81ページを開き、むねよしイラストを眺めたり、氏の記述を読んだりを飽かず繰り返しちゃったのである。
「カルチャー号」とはまた何というダサダサな名であろうと思いつつも、一方では、こりゃ何ともはやクールな名じゃござらんかと相反混合な気分でもって思ったりもしたのである。

 氏の記述によらば、フレームは
アルミなのだ。軽いのか・・!?
 これに前輪・後輪のサスペンションだ。フロントにRSTとあるならば、それは文字通りにRST社のサスペンションに違いない・・
 グリップのお花模様とは何だ・・
 イラストを見るに、前2〜3段、後ろ6〜8段の変速が可能に見えるが、どうだろ・・
 それにしても、氏も指摘する、その直付けの荷台のカタチのなんと特徴的なことか・・
 遠方から眺めるにこの
「カルチャー号」Vの字だ。サインはVのヴィ型にフレームは構築されていて、いわゆる三角形的フレームなイメージから逸脱しとるやないけ・・
 などなどなど・・ 繰り返し、私は我が部屋にうずくまっちゃ、
「カルチャー号」のコトを思ったのである。まるで、いつかの昔、あの雪山にて、「ウーよぅ、ウーよぉ」と幻視の彼方にある怪獣ウーを呼んでるウルトラマンの少女のように、ピュアでクリーン、一種な羨望と焦がれた憧れをない交ぜにさせて、人様(ひとさま)の自転車に思いを馳せたのである・・・・。
 なによりも魅了され気になるのは、それは氏自身が「ウチの自転車のコト教えてください」と言うてる通り、ナゾ解きめいたミステリアスな気配も濃厚に、この
「カルチャー号」の生産国もメーカーも不明という点なのだ。それが魅惑の照射の原点にあるというコトなのだ。
 おぼろげながら誕生は
ドイツであるらしいというコトが囁かれるのみで、出所不明・・。
 おいたち不明・・・。
 ムロン、盗品なんぞではない (^.^)
 美麗にして華麗、華麗にしてルーはグリコかバーモンドな芳香を漂わせつつも、京は五条の大橋に夜な夜な出没の貴公子は誰ぞな、憶測と興味が深々深まるばかりな蠱惑イッパイなブッタイが、
「カルチャー号」なのである。
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