1/96スケールだ。だから小さい。
だども〜、作ってみたら全長は40センチを越えるんだ。
あんがいデカくなる。
劇中に、アイアンマン1号という、アポロ司令船が出てくる。
指令船部分と支援船を結ぶ配線カバー(へその緒コネクター)が窓の上にある、あの非運なアポロ1号カプセルに準じた形の司令船だ。
資料を集めて作図するまで気づかなかったのだが、このアイアンマンの機械船はホンモノのアポロと較べて、ズイブンと寸詰まりなのだ。試しにとアポロのそれとアイアンマンとを同じ1/96スケールで展開してみた。ごらんの通り、寸が詰まっていて変なのだ。

見よ、この寸足らず・・。→→
寸足らずというのは寸法が足りない・短いですよ〜、ってな意味であろうコトは賢明な諸氏ならば即効で判ろうものだろうけど、いまどきの一部若者は、このスンってところの意味を知らん人もいて、スンタラズといっても、
「え?」
「なんて?」
クエスチョンを向けられたり〜もする。
ともあれ、この映画のプロップは、そのスンタラズな作りなのである。
公称ながら54億円(当時)の予算がついた豪奢な映画だというのに、なにゆえ物語の要たる映画用撮影模型がこ〜なのだ?
支援船部分を縮めるコトで、はたしてナンボの予算が浮いたというのか・・ こりゃトンと判らない。
リドリー・スコットさんの映画「エイリアン」では予算削減として子供を使って、あのエイリアンと遭遇して不遇な最後を遂げた馬の蹄鉄形をした宇宙船のシーンを撮ったというけど、構図は似通うけど、なんかヘンですわな。
寸を切り詰めたところで全般の予算にはそれほどに影響はなかったと思うのだけど・・ たぶん、この映画の予算の大部分は俳優たちのギャラに費やされてしまったとボクは勝手に解釈してる。
そんな次第ゆえ、真横から見るととても可笑しい。英文の解説を眺めるに、予算の都合で寸詰まりにしたとあるが、映画そのものは潤沢な予算がついており、重要な役を演じる宇宙船を半分くらいの長さに作ったとて、それほど予算削減には連ながらないと想うのだが・・ じっさい、この寸詰まりがゆえに撮影に苦労したと記述されてもいて・・ 妙なアンバイだ。
この映画は宇宙に滞在して各種実験を行なうスカイラブ計画を話の根本に置いている。
スカイラブ計画は常々にプロジェクトとして考えられてはいたものの、予算削減でアポロ計画が縮小されたさい、急遽に可動した計画だ。
スカイラブの中心となる実験施設はサターンロケットの第3段(S-IVB)を改造して作られていて、上の写真にある通り、「U S A」の部分が、燃料ではなくって居住区兼実験棟になっているワケだ。
「宇宙からの脱出」では、写真のようにロケットブースターがついてるけど・・ これはホンマもんでは不用な次第。これは月軌道に入るためにあるんで、ステーションとしては不用だ。
太陽発電パネルは、現実のスカイラブではもっとデカイ十字架のような恰好のものが附加されたが・・ それが、なんだか、すごくカッコ悪い。
え?
カッコ悪いとあなたも思うでしょ?
おまけに、実験棟の発電パネルの片側が開かず、船内温度が50度を越えるというメチャなコトになって急遽に熱遮蔽のカバーをかけてしのぐというていたらくで、そうでなくともカッコはよろしくないのに、さらに出来の悪い鶏舎みたいになって、実にカッコ悪いコトになった。ミッションごとの名前もよろしくない。この計画のコトを称して、「スカイラブ1号」から「スカイラブ4号」までと色々なトコロで記載され、あたかも、その居住区を含めた宇宙衛星が4回打ち上げられたように思ってしまうじゃありませんか〜。
ペーパーモデルっぽくレイアウトしてます (o^_^o)
しかし、これを販売するとかダウンロード出来るようにしちゃうとかは、まだ考えてません。だってさ〜〜。誰も知らんでしょ?
              (*^ ^*)
軌道上にあるスカイラブはただの一つですからね。そのただの一つに対して計3回のアポロ宇宙船によるドッキング・ミッションがあったのが真相だのに、名が相応しない。
この計画でもって多々の科学的成果があがったのも事実ながら、アポロ計画の華々しい側面から見ると、対比的にスカイラブ計画は貧乏臭く感じられて、だから、ボクの中ではホンモノのそれは異様に得点が低い。
ま〜、ホンモノはともあれ、「宇宙からの脱出」のスカイラブ(劇中では宇宙ステーションという呼称)はカッコは悪くない。アイアンマン1号が寸詰まりなのは滑稽だけど、なんでそうなったのかという興の部分もあって、許せちゃうのだ。
映画のスチール ←↑→
ちなみに
COLOR映画です。
ぜひ、DVD化して欲しいな。
さてさて、そんな次第で1/96スケールで作りました。 (o^_^o)
はたして、この「宇宙からの脱出」がどれくらいの方に認知されていますのか・・ はなはだ不安ではありますね。
「それ、知ってますよ〜〜ん」
の方はぜひご連絡くださいね。ペーパーモデル制作者といたしてましては実に励みになろうかと、思いますゆえ。
ご連絡はコチラへ →  
apollonia@tvc-15.com


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